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森茂子さま、六麓荘の近くにお住まいで、展覧会で気さくにお話をしてくださったお姿を忘れることができません。
 
画伯はパリやヨーロッパ各地の風景、静物の作品、また多くの大作を精力的に発表してこられました。日本でも京都や神戸をはじめ、芦屋の街角などを題材にされた絵画も多く、それらの作品に親しみを感じております。
二科会の審査をされる重責をお持ちでしたのに、2002年には六麓荘のあちこちの風景を鮮やかな水彩画に写しとり、たくさんの作品を描いてくださいました。また2009年の六麓荘80周年記念に際してもこころよく油絵を制作してくださいました。それらは六麓荘倶楽部に常時展示しており、皆様に楽しんでいただいております。その絵を描いてくださった森画伯のお姿を偲びつつ、ここに改めて感謝し、お礼を申し上げます。
 
昨年に画伯がお亡くなりになったことを存じ上げず、今になって画伯を悼みお悔やみを申し上げる次第です。
謹んで、敬愛する画伯、森茂子さまのご冥福を心からお祈り申し上げます。
 
 

令和2年11月10日
元六麓荘町内会会長　川口辰郎